スーパー・ボウル・ハーフタイム・ショウ 2017
今年の「スーパーボウル・ハーフタイムショウ」は、この人。
レディー・ガガでした。
ワールド・ツアー前にインパクトを残しましたね。
動画はこちらです。
今回すごいと思ったのが、あの巨大なショウをガガ一人で成立させたこと。
2010年 ザ・フー
2011年 ブラック・アイド・ピーズ、スラッシュ、アッシャー
2012年 マドンナ、LMFAO、M.I.A.、ニッキー・ミナージュ
2013年 ビヨンセ & デスティニーズ・チャイルド
2014年 ブルーノ・マーズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
2015年 ケイティ・ペリー、レニー・クラヴィッツ、ミッシー・エリオット
2010年以降でこのショウにワンマンで出演したのはビヨンセ以来なんですが、厳密にはビヨンセはショウの途中でデスティニーズ・チャイルドの再結成サプライズをしているので、そう考えるとザ・フ―以来なんですね。バンドではなくソロ・アーティストとしてならば、2007年のプリンス以来です(ガガにしてもプリンスにしても、マーチング・バンドや大人数のダンサーを従えてはいますが、他のアーティストの力を借りてはいないという点で、ソロとします)。それって何気にすごいことだと思うんです。
ガガの楽曲のセールスは一時期(1st『The Fame』~2nd『Born This Way』の頃)から比べると影を潜めていて、昨年インディ・ロックに接近した新作『Joanne』で持ち直したものの(僕は好きなアルバムです)、やっぱり初期の楽曲のインパクトには及ばないところがあると思います。今回のスーパーボウルのパフォーマンスでもやっぱり「Poker Face」とか「Bad Romance」が盛り上がるし、代表曲はそのあたりになりますよね。(そういえば今回、EDMに寄せた3rd『ARTPOP』からの曲をやってない。それは良い判断だと思います。)
Lady Gaga @ Super Bowl Halftime Show
[Set List]
1. God Bless America
2. This Land Is Your Land
3. Poker Face
4. Born This Way
5. Telephone
6. Just Dance
7. Million Reasons
8. Bad Romance
そんな彼女ですが、ライブ・パフォーマンスには定評があって、ここぞというときに存在感を示します。
昨年の「スーパー・ボウル」での国歌斉唱は圧巻でしたし、
グラミー賞でのデヴィッド・ボウイの追悼パフォーマンスもお見事でした。ていうか、ボウイ御大のトリビュートをよくひとりでやったよなあ。
そんな実績もあっての、今回のソロでの出演だと思います。相変わらず本気なのかネタなのかわからない(いや本気でしょうが)、真剣な眼差しでワイアーアクションしちゃうぶっ飛んだ感じとか、キレのいいダンスにブレない歌唱力とか、サービス精神はすごいの一言です。これだけストイックに世界観を徹底されると他のアーティストの介入の余地がないし、もしかするとソロを条件に出演していたのではと思えるほどです。やっぱりガガすごいよね。さすがでした。