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INTO THE GROOVE

洋楽/邦楽、メジャー/インディー、分け隔てなく。「今」を生きる、選りすぐりのポップミュージックを。 selected by YAMAGE

水カン“アラジン”デジタルリリース&MV公開

 昨日は「水曜日のカンパネラ ワンマンライブツアー2016~SUPERMAN~」の初日・川崎CLUB CITTA'公演に行ってました。ライブの感想はネタバレになるので置いておいて、この新曲には触れておきたいです。今回のツアーに先駆けデジタルシングルとしてリリースされた“SUPERKID”からの1曲、“アラジン”。

 

 

 前作の“松尾芭蕉”がスケール感が大きくギミックの多い充実した曲で(今回のシングルにもiTunes Exclusiveとして限定収録されています)、個人的にかなりツボでして、次はどう来るかと楽しみにしていたのですが、新曲は“松尾芭蕉”と好対照を成す、B級感漂うミニマルなダンス・チューンで攻めてきました。

 

 音の作りとしては“メデューサ”の同軸上にあるディスコ・ファンクなんですが、今回はわかりやすく「2016年版スリラー」ですね。実際に“Thriller”のリズムパターンを下敷きにしています。ビートの輪郭がビビッドで80sカラーが濃く、マイケルに限らずユーロビートやディスコ全盛の80年代のJ-POPとも親和性がありますし、ここ日本でも懐かしさを感じる方も少なくないんじゃないでしょうか。コムアイの歌唱も、今回はラップ控えめコーラス多めで、彼女の歌声のしなやかさが引き立つ歌謡曲要素の強い作りになっています。なんですが、終盤でのUKハウス/ガラージな展開や、ヴォイスサンプルをまぶしたアレンジなど、随所にひねくれ感があってちゃんとイマっぽく作られているのがケンモチ流。

 歌詞の方は、(アラジンのランプを)「こする」という言葉をもとに様々な研磨用語が飛び交う、相変わらずナンセンスながらも遊び心に富んだ内容なんですが、今作はどことなく猥雑さがあり、それが良い意味でB級感を演出しています。水カンでお馴染みの山田智和氏が監督を手掛けたMVも、ボーリング場を舞台にその詞世界をうまく表現していますね。色使いや猥雑な雰囲気は、水カンとの結びつきは薄いですが、個人的にテーム・インパーラの“The Less I Know The Better”を思い出しました。

 

 と、ざっくり解説でした。明日はテレビ朝日系「MUSIC STATION」でこの曲を披露するとのことです。水カンについてはまた機を改めて書きたいと思います。